ブリーチと縮毛矯正は相性が悪い理由|失敗しないための順番・間隔・代替案
「明るいヘアとサラサラのストレート、どっちも叶えたい。」――その気持ちはとてもよく分かります。ただし現実問題として、ブリーチ(脱色)と縮毛矯正の同時進行はリスクが高いのが事実。ここでは、なぜ相性が悪いのか、どうすればダメージを最小化できるのかを、美容師目線で分かりやすく解説します。
なぜ相性が悪い?髪の「構造」に注目
- ブリーチ:キューティクルを開き、内部のメラニンを分解。髪は空洞化し、耐久力(体力)が低下します。
- 縮毛矯正:還元剤で結合を一度切り、アイロン熱で再結合。高温×薬剤で内部構造に大きな負荷がかかります。
つまり、体力の落ちた髪(ブリーチ毛)に、さらに熱と化学反応(縮毛矯正)を重ねることになるため、ビビり毛・切れ毛・ゴワつき・艶消失のリスクが一気に跳ね上がります。ダメージが閾値を超えると、トリートメントでは元の強度に戻せません。
同時施術はNG。やるなら「順番」と「間隔」が命
原則:同日施術は避ける(特に全頭ブリーチ)。どうしても両方したい場合は、以下を参考に。
- 先にブリーチ → 8〜12週以上空けてから縮毛矯正
徹底した集中補修とベースづくりが前提。損傷度が高い場合は見送り判断も。
※間隔は髪質・履歴・ダメージ度で変動。「無理をしない判断」も最大のケアです。
明るく見せたい人の「ダメージを増やさない」代替案
- 極細ハイライト(枚数を絞る):全頭を脱色せず、立体感だけをプラス。
- トーンダウン+透明感トナー:色味の調整で軽やかに見せる。
- カラーシャンプー/グレージュ系トリートメント:退色期の黄ばみだけをコントロール。
- 酸性領域の矯正・弱還元:履歴次第で検討(可否は要診断)。
避けたい組み合わせ&失敗サイン
- 全頭ブリーチ直後の縮毛矯正、または矯正直後の全頭ブリーチ。
- ホームブリーチや履歴不明の重ね塗り。
- 矯正当日の高温コテ・高負荷ブラッシング。
- 指通りが急にザラつく/濡れると伸びきる/乾かすと縮れる=SOSのサイン。
アフターケアの正解(毎日&サロン)
- 毎日:弱酸性シャンプー/補修トリートメント/アウトバスで熱保護。濡れ髪は即ドライ。
- 週1〜2:内部補修系の集中マスク。放置時間は守る。
- 月1〜1.5:サロンでのカスタム補修&ヘッドスパでベースを立て直す。
よくある質問(FAQ)
Q. ケアブリーチなら大丈夫?
従来より負担は軽減しますがゼロではありません。矯正と重ねるなら枚数・明度・間隔の最適化が必要。
Q. 白髪染めは同日OK?
明度を上げないトーンダウンや色味補給は条件付きで可。全頭ブリーチは不可。
Q. 一度ビビり毛になったら直る?
完全な原状回復は不可。カット+補修+熱ダメージ管理で見え方を整えます。
プロからの提案:優先順位を決める
「うねり・広がりが最優先」ならまず縮毛矯正を最適設計。
「明るさ・デザインが最優先」なら矯正を見送り、弱い手法でデザイン。二兎を追うほど、メンテ頻度とコスト、ホームケア難易度が上がる点も一緒に設計しましょう。
豊中で縮毛矯正なら Hair Salon Cocoa(豊中市本町)
髪質・履歴を丁寧に診断し、「無理をしない」計画で理想へ導きます。ブリーチ履歴ありの方もご相談ください。